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コロナウィルス定点観測です。

ワクチン

Johnson & Johnson のワクチンを打った。インフルエンザなどの予防接種で気持ち悪くなったりしたことなどないので油断していたら、今回はしっかり気持ち悪くなって、翌日は会社を半休にした。

ワクチンは Reverse Engineering the source code of the BioNTech/Pfizer SARS-CoV-2 Vaccine でおなじみの新鋭 mRNA 型ではなく、昔ながらのベクター型。一回ですむし、保管温度も厳しくないので、広く出回っているんだろうと思う。

アメリカの新型コロナウィルス対策は、死者数50万人というので「成功」と呼べるものではないと思うけれど、一方でワクチンを国内で開発できて、私みたいな特にリスクのない人間がもう接種できるのは、やっぱり感心してしまう。大国にすむのは、都会にすむのと同じ程度には、恵まれたことなのかもしれない。

仕事

相変わらず自宅で働いている。たまに社食 (有料) とか、オフィスを歩き回ったりとかを懐かしく思うこともあるけれど、一方で一週間の5日間連続で会社に行きたいかというと、そこまでではない。

買い物

近所のスーパーに車でいく生活が続いている。

学校

上の子は週5で学校に行っている。下の子の学校行きが近づいてきた。イギリスの変異種は子供にも感染しやすいらしいけれど、どうなるんだろう。

東日本大震災から10年がたった。

10年前のブログを読んでみたら、英語でちょっとした書いていなかったので、覚えているうちに、当時のことをもうすこし書いてみる。

2011年はミクシィで働いていたころで、会社の避難の放送とかそういうのを待たずに、チームの人々と階段を降りて避難したのを覚えている。その後に歩いて自宅に帰って、自分に出来ることはないなあと思いながら、節電のために電気を消してラジオだけを聞いていたら、緊急地震速報の音があまりに怖くて、住んでいたところの近くの焼酎バーみたいなところに逃げ込んでちょっとお酒を飲んだりしていた。携帯はつながりにくくなっていたからか、基地局への負荷を軽減したかったのか、家族に公衆電話をかけたりもした。LINE はまだなかった。

その後の話は、2012年に日本語で地震をふりかえったものがあって、それ以降は書いていない、はず。アマゾンに転職したあとの2013年には、ボランティアで2回ほどいわきに行ったりしていた。このボランティアはハッカソンとかそういうクールなものじゃなくて、ただ力仕事をするだけなのが良かった。

私は福島県の生まれなので、色々な人が福島について「がんばれ」から「住みたくない」まで、色々な意見をもっているのは不思議な感じがする。不愉快だと思うこともあるけれど、一方で安全性について何か語れるほどわかってもいない。

楽しい出来事でもないし、自分で何かができるものでもないので、目をそらしていたところはあるのかもしれない。でも10年という期間でみたときに、自分の理解がほとんど深まっていないのは、ちょっと酷い。今年の終わりまでには何冊か本を読んで勉強したい。

最近に「Trader Joe’s のチャーハン、実は味の素が作っているらしいよ」という話を聞いたので、突然に冷凍食品の話をします。

そもそも Trader Joe’s ってなに?

Trader Joe’s はアメリカの生鮮食品店、日本風にいえばスーパーマーケットのひとつ。オリジナルのプライベートブランド商品に人気がある。ただ、Trader Joe’s のプライベートブランドは、実際のところそこまでプライベートではなく、OEM 商品も多い。

Eater の What Brands Are Actually Behind Trader Joe’s Snacks? (2017) では、リコール情報と成分表示から、いくつかの OEM 商品を探り当てている。

Trader Joe’s のチャーハンは味の素が作っているの?

というわけで、味の素と Trader Joe’s をむすぶ線も、2016年のリコール情報にあった。

Listeria-Related CRF Frozen Food Recall Expands to Ajinomoto (2016)

Among the latest round of recalled products are packages of Trader Joe’s chicken and vegetable fried rice, Tai Pei fried rice products, Ajinomoto chicken fried rices and more, the FDA announced Saturday. No illnesses have been reported to Ajinomoto Windsor, Inc., the company that issued the voluntary recall.

Ajinomoto Windsor は味の素がアメリカの冷凍食品会社 Windsor を買収して出来た会社で、後に Ajinomoto Foods North America に改名している

Ajinomoto Foods North America で検索すると、こんなニュースもあった。

Co. Finds Food Biz, Expansion, and Real Estate Opportunities (2018)

Some of Ajinomoto Foods’ top customers are Walmart, Costco and Trader Joe’s.

ちなみに、味の素はアメリカの Pine Valley 社と Trader Joe’s への卸の契約で裁判をしてもいる。これも味の素の Trader Joe’s の関係を裏付けるもう一つの証拠になっている。

まとめ

というわけで、Trader’s Joe のチャーハンを味の素が、いまも作っているかを断言するのは難しいけれど、「作っていた」のは確実といって良いと思う。

あたりまえのことなんだけど、よく忘れそうになるので文章にしておく。

私はここ数年大きい会社の、えらくないところで、専門職として働いている。結果として、私のところにまわってくる仕事は、そこまで大きすぎず、自分の得意分野の周辺で、なんというか「まあなんとかなるだろう」という程度にリスクが調整されたものが中心になっている。

これに比べると、家族の一員として向き合わなくてはいけない仕事は難しい。世帯の中の大人は私と妻の二人だけだし、処理しなくてはいけない仕事は多岐にわたる。病気や怪我みたいなトラブルは突然に発生して、全体のリスクを調整するマネージャー的な存在はいない。

そう考えたときに、一日のうち大部分の時間を会社に使って、残った時間ないしエネルギーを家族の運営に使うのはあまり理がないなあと思う。残業はあまりしていないけれど、それでも、難易度と資源の割当が一致していない。

この状況を改善するために出来ることには何があるのか。ひとつはもっと会社を休んで、家族の運営のために時間を使うこと。旅行みたいな華々しい理由じゃなくても、書類仕事のためだけに午前休して良い。もう一つは、ベビーシッターとかファイナンシャルプランナーとかを使って、家族のいろいろを外注すること。社内をみていると、たまにクリーニングサービスのおすすめを探している人々がいて、家を他人に掃除させるとか、私からすると富豪の発想なんだけど、そういう偏見抜きで色々利用できるサービスを探すべきなんだろうと思う。

あと、自動化とかプロセス化もあるけれど、時間も人も増やせないので自動化とプロセス化で乗り切ってくださいというのは、あんまり聞きたくないフレーズだなあと思ってしまう。それでうまくいったら苦労しないよねー、という気持ち。

妻がヒプノシスマイクにはまっているので、突然にヒップホップの話をします。

そもそもトラップってなに?

トラップというのはアトランタ発祥のヒップホップのサブジャンルで、という話は PBS の Who Invented Trap Music? (2019) がわかりやすかった。

私は Snoop Dogg が真似してみせているスタイルと混同していたけれど、トラップはどちらかというとトラックの話で、歌い方のほうは “mumble rap” と括られるものらしい。Migos 1 のアレ、くらいの雑な認識で覚えていたのが敗因。

mumble rap は必ずしも良い意味で使われれるわけではなくて、そこらへんの議論ないし温度感は、Genius の What The “Mumble Rap” Debate Means For Hip-Hop (2017) にまとまっている。

ヒプノシスマイクにトラップ曲はあるの?

アニメとラップミュージックの架け橋になれたら――声優・木村 昴がヒプマイにかける想い (2019)

これまでのヒプマイのレパートリーには、トラップ(重いビートに派手な電子音を絡めたヒップホップのジャンル)のような最先端のヒップホップビートはなかったので、「新しいヒップホップの一面をZeebraさんが提供してくれたのかな」と思うと、またそれも胸アツだし…。

「ヒプマイ」Zeebraと理貴がプロデュースしたトラップ曲「The Champion」トレイラー公開 (2019)

Zeebraはトラップのビートに乗って個性的なラップを披露する麻天狼の神宮寺寂雷(CV:速水奨)、伊弉冉一二三(CV:木島隆一)、観音坂独歩(CV:伊東健人)をそれぞれ絶賛。リーダーの寂雷については「一声出した瞬間の美声に聴き惚れましたが、ラップも普段のナレーションの良さを失わない様に、喋りに近いながらもリズムを刻む三連譜でお願いしたらバッチリハマりました!」とコメントしている。

というわけで、”The Champion” がトラップだったらしい。

あわせて読みたい

「ヒプノシスマイク トラップ」で検索すると、ちゃんと色々とサンプリングの元ネタを調べている人々がいて良かった。

みんな詳しくてすごい。


  1. アメリカのヒップホップグループ。メンバーの一人である Offset は Cardi B の夫でもある。 ↩︎