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コロナウィルス定点観測です。だいぶ間が空いてしまった。

ワクチンその後

4月に Johnson & Johnson のワクチンを打ったのだけど、4/13にワクチンを打った後に血栓ができた事例があったというのでワクチンが使用停止になって、

Until that process is complete, we are recommending a pause in the use of this vaccine out of an abundance of caution.

でも結局大丈夫そうというので使用が再開された。

On April 23, CDC and the U.S. Food and Drug Administration (FDA) recommended use of Johnson & Johnson’s Janssen (J&J/Janssen) COVID-19 Vaccine resume in the United States after a temporary pause.

結構心配したけれど、今のところ私も妻もなにも症状は出ていない。ワクチンの再接種はこの秋にくるらしい。

仕事

相変わらず自宅で働いている。シアトルにいない面々がくる日が被ったときが6月に一度あって、そのときだけオフィスに行って、皆でランチを食べた。Principal Engineer の Phil Estes さんが Twitter に写真を投稿している

この日の帰りのバスは、パンデミック以前のような、座席を一つづつ開けることもなく、立っている人もいるような乗車率で、なかなかつらみがあった。出勤するにしても人々と帰る時間はずらしたい。

買い物

近所のスーパーに車で行く生活が続いている。Amazon でいつも買っている無洗米 Nishiki が買えなくなっていてつらい。

学校

上の子も下の子も今週から学校に通い出す。

接触通知アプリ

8月に妻が接触通知アプリから通知を受けた日があって、家族みんなで鼻に棒を突っ込む PCR 検査を受けてきた。結局みんな陰性だったけど、これもだいぶ心配だった。このときに発覚したのだけど、シアトルのまわりの知り合いに結構アプリをいれていない人がいてびっくりした。

そういえばワシントン州のフェーズってどうなったんだっけ?

Washington State Coronavirus Response をみると、

On June 30, 2021, Washington state fully reopened and all industry sectors previously covered by the Roadmap to Recovery Phased Reopening (with limited exceptions for large indoor events) returned to usual capacity and operations. This does not include masking, which will continue under current guidance.

ワシントン州はコロナウィルスのケース数に応じて各群のフェーズを決めるという枠組みがあったのだけど、6月末で終わっていた。しかし8月から死者数すらどんどん上がってきていて、うーん。

今月は Why I Ignore the Daily News で勧められているように、The Economist でニュースを読むのを試していた。ただ「毎週 The Economist を買って全部は読まない」というのはお金がもったいないので、8月の初めに本屋で一冊買って、それをダラダラと一ヶ月かけて読んだ。

自分が世界全体の話についてどれだけ知りたいのか、例えば「チュニジアの大統領が首相を解任」みたいなニュースを読んでどうするのか、という疑問はある。あと、アメリカ合衆国については5ページが割かれている一方で、日本についての言及は最初のページのコロナウィルス欄にしかなくて、日本についてこれだけを読んで何かを知ろうとするのは辛い。

科学欄の、プロップファン復活話は、The Economist を読んでいなければ知る由がない感じで良かった。コロナウィルス流行に伴う規制緩和で、アメリカでカクテルの売り上げが上がっている話 (ビールやワインに比べて、消費者が「家で飲んだほうが安いな」と思いにくいらしい) なんかは Planet Money 好きとしては面白い。こうやって見返すとまだまだ読んでいないところがある。

私の家には毎月 Communications of the ACM (CACM) も紙で届いていて、毎月のニュース消費をインターネットから The Economist と CACM にシフトできると心穏やかに生活できそうだなと思っている。

Vitess が Protocol Buffers 向けの速いコードジェネレーターを書いた話は、Twitter か Lobsters で読んで、仕事にも使えそうで、CACM には載らなそうなので、こういう情報を知っておく必要はあるけれど、一方で “gogo grpc alternative” で Google で検索すると3位だし、gogo/protobuf の GoGo Protobuf looking for new ownership からもリンクが貼られていて、必要になったときに検索すれば見つけられそうではある。

無理が通れば道理が引っ込む、という感じで辛かった。

東京オリンピック期間中の日本における COVID-19 死者数とメダル獲得数というページを作った。

日本に住んでいたころの私は、いわゆる「政治的な正しさ」というのにあまり関心がなかった。とりわけ、最近のアメリカのドラマでは、主要な登場人物として黒人やアジア人を入れなくてはいけないのですよ、みたいな話を「それは窮屈な話だなあ」と受け取っていたように思う。本来は自由であるはずの創作に PTA 的な正しさを持ち込んできてうっとうしい。

そこから色々あって、アメリカに引越して、子供を育てる立場になった私にとって「政治的な正しさ」、とりわけメディアにおける人種や性別の構成というのは、結構切実な問題になった。自分の子供たちがアメリカ社会から受け取る印象というのを心配していて「アジア人も女性も、政治家にもポップスターにもエンジニアにも、主人公にもなれる人種なんですよ」というのをわかってほしいと思っている。

これは、私とその家族がここでは少数派になってしまった、ということから来ていると思う。

「アジア人も女性も、政治家にもポップスターにもエンジニアにも、主人公にもなれる人種なんですよ」というのは、書くとバカバカしいけれど、現状をみるとそうでもない。アメリカの歴代大統領にアジア人はいないし、女性もいない。KEXPNPR に出るようなミュージシャンには、MitskiSen Morimoto がいるけれど、例えば Taylor Swift レベルのポップスターはいない、と思う。プログラマの私が働いたことがあるチームは、一貫して男性のほうが多かった。

こういう現実と、それをそのまま反映したドラマやアニメをみて、子供が「私はこれはできるけど、これはできないんだ」と思ってしまったら、それは不幸だと思う。人間がそこまでメディアに影響されるのはどうなんだ、という議論はあるだろうけれど、一方で、日本のメディアに登場する日本人男性というのは、総理大臣からエンジニアから痴漢まで幅広い。自分自身はメディアに様々なロールモデルがあふれるところで育って、他人に「メディアに影響されるなかれ」というのは、ちょっと公平さに欠ける。

そもそも、アメリカなんかに住まなければいいじゃない、という話もある。ただ、私には日本に帰るという道があるけれど、アメリカに住むアジア人全てがアジア系の国に帰れるわけではない。

自分の主張していることは、突き詰めていくと「ドラえもんに黒人を」みたいな話になってしまうという自覚はある。なんで好きこのんで移住してきた少数派とその子孫にあわせて、既存の文化が変わらないといけないのか。どうせ登場させたらさせたで、今度は描写が偏見を助長するとか怒るんでしょう。そういう面倒くささはわかる。

わかるけれど、その面倒くささは、他人と暮らすというのはそういうことなので、社会の構成員の一人として背負わないといけない類のものじゃないかと思う。

最近まわりで e-ink タブレットが流行っている。

ONYX BOOX Note3を買った

10.3インチのe-ink Androidタブレット、BOOX Note3を買った。 指紋認証でアンロック出来る。

Re: Re: 今年読んだもの

話をふられたのでまずそこから書くと、reMarkable2を買った。e-inkのタブレットデバイス。

BOOX Note3 は $549.99, reMarkable 2 は $448 とだいぶ高いのだけど、これらはどちらも10インチモデル。画面のサイズを小さくしていくと結構安くなる。

例えば、BOOX でも6インチの Poke3 だと $189.99 まで下がる。さらに BOOX のような e-ink の Android タブレットを作っている中国の会社に Boyue Technology があり、こちらは全体的に BOOX より安く、6インチの Likebook P6 だと Aliexpress で $129.99

このくらいなら買ってもいいかなあと思っていたところ 7.8インチの Likebook P78 というのが出て、さらにそれが最近セールで $227.99 になっていたので、思わず買ってしまった。

なんで BOOX じゃないの?

私はコンピュータ関係の技術書をよく ACM 経由の O’Reilly Learning Platform で読んでいる。なので、BOOX での O’Reilly アプリについて調べると、あんまり評判がよくない。

BOOX では WebView 全般について文字を太字にするような CSS が当たっているらしく、最初のリンク2つでは O’Reilly のアプリそのものにも言及がある。それはちょっと辛いなあということで、Likebook にしてみた。

アプリ

いまのところ、もとから入っている標準のアプリに加えて

  • O’Reilly: コンピュータ関係の技術書を読むため。
  • Dropbox: ファイル転送のため。
  • Pocket: Web にあるものを読むため。ちなみに PDF は Pocket では読めない。
  • Xodo PDF Reader: PDF リーダー。なんとリフロー (画面サイズにあわせた再レイアウト) ができる。

をインストールしている。

レビュー

BOOX

Likebook