英語のほうに書いた通り、containerd コミッターになった。去年には会社でシニアエンジニアになれたし、直近の目標が二つ達成できて、一段落ついたように思う。
専門性
数年前に、キャリア近況 (2018) というのを書いた。当時の私は、自分の専門性の無さというのを気にしていた。
いまは結局、Linux とコンテナが専門になっている。containerd のような、一つのホストで動いて、ややレイヤーが低く、アプリケーションからちょっと距離のあるソフトウェアを良くしていく、というのは自分の好みにあっている。会社から給料をもらいつつ、仕事の成果をオープンソースにできて、個人名が出せるのも良い。
だんだんレイヤーが高くなって、プログラミングから離れてマネージャーとかになる人々とか、デジタル庁とかに関わって社会の矢面に立つ人々に比べると、あまりに趣味嗜好が若い頃から変わらなくて「好きなものはカレーとハンバーグです」みたいな感じはある。
新しいソフトウェアを作る
一方で、firecracker-containerd も、containerd も、自分が関わりだした頃には、だいぶ完成されていたソフトウェアだった。人のソフトウェアを手伝うのもいいけれど、そろそろ新しいソフトウェアを作れるように、というのは、2018年にも、2019年にも書いていた。
自分の作品と呼べるようなものを作らなくなってしまったのは良くない。ブログを書いたり、勉強会に行ったり、有名ソフトウェアにパッチを送ったりする時間を減らしてもいいので、次の5年は、もうちょっと何か「自分のもの」を作る年にしたいなあと思う。
会社の中で作るのと (調整コスト大/時間大) と、趣味で作るのと (調整コスト小/時間小) と、どちらが現実的なのだろうか。
Source: posts/2022/career.md