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月曜日はメモリアルデー (戦没将兵追悼記念日) で会社は休み。Northwest Folklife の帰りに、アパートの郵便受けをのぞいたらグリーンカードが届いていた。

グリーンカードは、アメリカ永住権ならびにそれを証明するための免許証大のカードのことで、これがあるとアメリカで自由に働けるようになる。

「自由に」というのが大事なところで、アメリカで短期間だけ働くのなら労働ビザをとればいい。ただ、ビザには色々と制限がある。例えば、私の持っている L-1 ビザは外国の企業からアメリカの関連企業 (親会社など) に転籍するためのビザで、他の会社に転職したりはできないし、雇用先から解雇されてしまえば帰国するしかない。

去年に書いたことの繰り返しになるけれど、渡米した直後は「グリーンカードをとるのは、今のビザが切れそうになってからでもいいか」ぐらいに考えていた。でもその後に Twitter での大量解雇があって、会社がいつまでも好景気で、私の雇用もグリーンカードのサポートも永遠にある、なんて思うべきではないと考えを改めた。

グリーンカードをとるまでにやったこと

色々なひとが書いていることだろうけど、データポイントをひとつ増やすくらいの意味はあると思うので、何時ごろに何をしたかをまとめてみる。

2015/10 – 手続き開始

というわけで、2015年の10月末にグリーンカードを取るべく社内の手続きをはじめた。サポートする法律事務所は会社が決めてくれるので、そこの人々の指示にしたがって、色々と書類を準備しはじめる。

2016/01 – PERM 申請

書類があつまったので PERM を申請する。

2016/03 – I-140 のための、雇用と能力を証明する書類がそろう

「過去にこういう会社で働いていて、こういう能力がありますよ」というのは自己申告ではだめで、過去の上司に一筆書いてもらわないといけない。

私の場合、当時の上司はみな転職していたので、過去に勤めた会社には在籍を証明する書類を、上司には能力を証明する書類を、それぞれ用意してもらうという形になった。

2016/07 – I-140 申請

プライオリティデートが近づいてますよ、という連絡をうけて、あわてて色々と書類をそろえて法律事務所に送り、I-140 を申請できたとの連絡をうける。

2016/08 – 健康診断

本来なら7月に健康診断結果も同封するべきだったんだけど、間に合わなかったので、健康診断をうけて、結果を法律事務所に送る。グリーンカードのための健康診断をする医者は “Civil Surgeon” と呼ばれていて、普段とは別の医者を選ばなくてはいけなくて面倒だった。

2016/09 – USCIS Application Support Center で指紋採取と写真撮影

ビザのための指紋採取と写真撮影。携帯電話は持ち込みできないらしく、そんな日に限って妻とはぐれて (私がまちがったバスに乗って) しまい、かなり狼狽した。

2016/10 – Employment Authorization Card が届く

Employment Authorization Card (労働許可証) が届いた。

2017/05 – グリーンカードが届く

グリーンカードが届く。

まとめ

3年弱をかけたというと大仕事だけど、実際の作業は色々と書類を集めたり埋めていくばかりで、ふりかえるとそこまで大変ではなかった。ところどころ忙しい時もあったけど、これは、私の準備が後手にまわりがちだった影響が大きくて、コツコツやっていれば負荷は平滑化できたはず。

いますぐに転職する予定はないけれど、アメリカでも職業選択の自由を得られたのはめでたい。