舎路(シアトル)日記

シアトルで働く日本人プログラマの日記です。

最近はそこそこ仕事が忙しくて、悪い意味で毎日をこなしている感覚があったので、背筋を伸ばすようなものでもと “The Clean Coder” を読んだ。タイトルの “clean” は、おそらく同著者の “Clean Code” と揃えただけで、サブタイトルの “A Code of Conduct for Professional Programmers” のほうが実際の内容に近い。プロのソフトウェア開発者たるもの、と著者が設定するバーはなかなか高くて「背筋を伸ばすような」という当初の目的は果たされた。

第1章で Professionalism に延々と説いた後に、はじまる第2章が Saying No で、そこでさらに「私がつくったチームには対立なんてないよ」というレビュアーの声をとりあげ

I wonder if his teams are really as confrontation free as he supposes. And if they are, I wonder if they are as effecient as they could be.

なんて書いてみせるのは、なんというか、厳しい。

この章で語られる “There is no trying” のくだりも良い。曰く、”try” といって捻出できる余力や、新しい計画や、行動があるなら、最初からやれ。それがないなら “try” なんて言ってその場をやり過ごすな。意識してみると、私は雑に “let me try” と言う場面があり、もうちょっと “let me confirm that …” とか、きちんと考えて話そうと思い直した。

第6章の Practicing も良かった。最近はオープンソースソフトウェアにパッチをおくる期がさって、読書期だったんだけど、しばらく kata を練習して IntelliJ IDEA に親しんだりするのは良さそうだ。ちなみに第1章で著者は、週40時間はたらくならば、プラス20時間を勉強にあてることを勧めている。

全体的に昔話が多いのはあまり良くない。テープの話とかは今更しなくてもいいと思う。著者の Acceptance Testing への傾倒も理解はできつつも (著者は FitNeese の開発者でもある) あまり同意できない。ただ、これに関しては私の食わず嫌いでもあるので、一回くらい実際に試すべきかもしれない。