テックなもの少なめ、英語のもの多めです。「T 字型人材」という言葉があるけれど、T の縦棒ではなくて、横棒をのばせるようなものを好んで聞いた一年だった。
Planet Money
The economy explained. Imagine you could call up a friend and say, “Meet me at the bar and tell me what’s going on with the economy.” Now imagine that’s actually a fun evening.
アメリカの公共ラジオ局 NPR のやっているポッドキャスト。経済・政治・社会まわりの興味ぶかい話をあつかっていて、話題はスイスチーズのカルテルから、モダンマネタリー理論、選挙候補者の献金にだけ使えるクーポンを有権者全員に配った話まで幅広い。なぜその話題をいま取り上げるのかわからない、時事ネタに寄りすぎない姿勢もいい。
山形浩生が以前に The Economist の面白い記事、例えば IKEA の節税の仕組みなんかを翻訳していたけれど、そういうものが好きなら気に入ると思う。
The Longest Shortest Time
The Longest Shortest Time is an award-winning podcast about parenthood in all of its forms. But you don’t need to be a parent to listen.
子育て (parenting) についてのポッドキャスト、なのだけど「子供に野菜を食べさせるには」みたいな即効性のあるノウハウより、複数のパートナーをもつポリアモリーの人々のコミュニティにおける子育てみたいな、家族とか子育てのかたちについて視野を広げるような内容が多い。
今回紹介しているなかでは一番聞けていないので、これからはもうちょっと優先して聞くようにしたい。
Misreading Chat
Misreading Chat は、会社員プログラマの森田と向井がコンピュータサイエンス周辺の論文を雑に読んで感心する Podcast です。就業後に会議室からこっそりお送りします。
友達がやっている論文紹介ポッドキャスト。「ここはすごいんだけど、こっちは残念な感じで、これは途中まで読んだけどあきらめました」みたいな素直さがあって、それが良い。
これはホストの性格に加えて、定期更新の制約からくる美点でもあるのではと思う。ブログとか締め切りのないものに一人で書いていると、がんばりすぎて、かつ感情移入してしまいがちで…
私の読書/コード体験にはストックホルム症候群みたいなところがある; 苦労して何かを読んだあとはつい, こいつは必読/珠玉の一冊/ツリーだ! と思ってしまう.
というのは、ホストの一人である森田さんが既に書いていた。
The Ground Up Show
The Ground Up Show is a weekly podcast that inspires creatives to make shit happen.
ドキュメンタリー “Minimalism” の監督である Matt D’Avella は、同作品では裏方に徹しているけれど、自身もミニマリストを自称していて、YouTube でもミニマリズムについての動画を多数公開している。
ポッドキャストのほうは、ゲストとして様々なクリエイターを迎えてインタビューするというかたちで、ミニマリストというよりは、現代のフリーランスなクリエイターとしての側面が強調されている。ゲストの人選がよくて面白い。
Side Hustle School
If you’re trying to make a big change, a hustle can help you build a foundation to move on to something else. If you love your day job, that’s great too—the hustle will provide a creative outlet and a backup plan.
“Side Hustle” というのは、平たくいうと副業・週末起業みたいな、本業をやめないビジネスのことで、このポッドキャストではそういうビジネスで成功した人々をほとんど毎日紹介している。
フォーマットとして仕方がないのだけど、ちょっと平坦 (副業に挑戦して成功しましたという話だけ) なのと、他人の人生のハイライトだけをみるという Facebook 的なきつさがあり、毎日かかさず聞くのは疲れる。たまに聞くと面白い。